インロー式の貼り箱と言われて、イメージできますか。
箱の下側に内箱が入っているイメージですが、ベースとなる箱と蓋を合わせるのではなく、内側の箱と蓋がピタリと合う構造です。
高級洋菓子やブランデーなどの箱をはじめ、ギフトケースとして使われることが多いです。
なぜ、こうした貼り箱をインロー式というのでしょうか。
内箱が入っているという意味で、中に入れることから英語なのかなと思われる方が多いかもしれません。
ですが、イメージを覆し、日本の伝統的なものを表わしています。
今の時代、実際に見たことも触ったこともない方がほとんどだと思いますが、印籠(いんろう)の構造に似ていることから名づけられました。
印籠と言われてもお若い方はわからないかもしれません。
中高年の方なら、ドラマの水戸黄門を思い出されることでしょう。
内側のほうが少し高い入れ子式のような構造を、インロー式と呼んでいます。