商品の魅力を大幅にアップさせる!貼り箱について詳しく解説

少し値段が高い物を買うと、立派な箱に入った状態で渡されます。時には、かなり手の込んだ高級感が漂う箱に入っていることもあります。そんな箱は空箱になってもそのまま取っておくことも多く、そのくらい箱は素晴らしい魅力を秘めているのです。今回は、「貼り箱」について、貼り箱そのものの説明から、貼り箱のメリットやデメリットまで詳しく紹介します。

そもそも貼り箱とは

「貼り箱(はりばこ)」とは、厚さが1mm2mm程度の厚紙で箱の芯に当たる部分をつくり、その上にきれいな紙を貼って完成させる箱です。箱の表面にきれいな化粧紙を貼ることから、貼り箱と呼ばれます。

貼り箱は厚いボール紙を使用することで頑丈で、表面はきれいな色紙を貼ることが多く、高級菓子のギフトや陶器用の箱に多く用いられます。一般的に貼り箱は高級感が漂う箱です。

貼り箱の歴史

明治時代以前にも、木の箱に紙を貼った箱はあったようです。実際には紙の箱が市場に出回ようになった明治時代に、黄ボールやチップボールなどの厚紙が普及し始め、次第に厚紙に和紙を貼って装飾するようになったことが、現在の貼り箱のスタートのようです。

その頃も、贈答品の箱として宝石・時計・香水・文房具・装身具などの高級品用として使用され、食品用として酒類や菓子類などにも使われていました。箱の中身によって貼り箱のデザインもさまざまな種類があったようです。その後、貼り箱が使われる機会が増え、デザインのバリエーションも多くなり、和紙から洋紙が使用されるようになりました。近年は、制作者の個性があふれたオリジナリティいっぱいの貼り箱が増えています。

貼り箱の種類

貼り箱は大きく分けて3タイプがあります。それぞれに特徴があり、使い方次第で便利に使えるのです。

かぶせ式

かぶせ式は身とフタの2つの箱からなる形状です。比較的ポピュラーな貼り箱で、デパートや商店などでよく見かけます。厚い紙を芯材として、その表面に印刷した紙や特殊紙や豪華な紙などを貼り、強度と見た目の美しさが両立した貼り箱です。中身の大きさや形状に応じてフタの深さを変えられます。フタと身が分かれており、フタをかぶせることから「かぶせ箱」と呼ばれることもあります。

インロー式

インロー式は、昔の人が薬などを入れ、腰に下げていた印籠の構造から由来しています。インロー式の特徴は箱を横から見たときに、箱の真ん中で上下、つまり、フタと身が別れていることです。身の中にインロー箱があって、身から約7mm10mmくらい出ているので、そこにフタがきっちりとはまる構造です。インロー式の箱の中に商品を入れると、商品の上半分近くが箱からせり出し、よく見られます。フタを取ると、商品の約半分の視認性がよくなることから、展示場で使用したり、カタログやWEBなどに掲載する写真で使用したりします。商品の見栄えがよくなる箱です。

ブック式

ブック式の貼り箱は、フタを閉じた時に本のような形に見えることからブック式と呼ばれています。箱の身と表紙(フタ)で構成され、フタを取り外すタイプではありませんが、箱と思えないような独特の高級感があります。ブック式は本棚に収納でき、中の物の取り出しも便利で、また、ブック式の保存率は一番高く、箱と思えない見栄えから捨てずに残すようです。

貼り箱のメリット

貼り箱にはメリットがあります。作り上げるまで手が込んでいる貼り箱が多く、貼り箱ならではの以下のような特徴が備わっています。

強度があり中身を保護する

貼り箱は、厚さが1mm2mmほどの厚紙を使っているので強度があり、中の商品をしっかりと保護できます。

美粧性が優れている

貼り箱の大きなセールスポイントが美粧性です。美粧性は多くの方が美しいと思う価値で、実際に、貼り箱の美しさは多くの方が認めるポイントです。

少ロットでも受注可能

貼り箱は小ロットでも制作してもらえます。メーカーにより最小ロットは異なりますが、1個から受け付けてもらえる場合もあり、30個や50個から注文を受けてもらえます。箔押しで名前やマークも入れることが可能です。

貼り箱のデメリット

貼り箱にもデメリットがあります。貼り箱は手が込んだかなり特殊な箱で、そんな点がデメリットになることもあり得ます。以下が主なデメリットです。

コストがかかる

最大のデメリットは、デザインされた紙を貼ることで手間がかかり製造工程も多く、コストが高くなりがちです。また、箱が組みあがった状態で納品するため、在庫スペースや運搬時に容積が増え、在庫コスト、輸送コストが増加する傾向もあります。

まとめ

貼り箱は商品を保護することが最大の目的ですが、商品の魅力をいっそう伝えるためや、贈り主の気持ちを届けるための役割も果たしています。貼り箱は、中身の形状や重量や商品の性格や、使用用途などでさまざまな選択肢があり、状況に最適な種類を選ぶことも可能です。貼り箱でプレゼントを贈りましょう。

「株式会社都留紙器工業所」は、大分県大分市王子中町にあります。さまざまなパッケージを扱う会社です。大切な人へのプレゼント、結婚式の引出物、七五三の記念品や商品パッケージのサンプル品にイベントの景品など、さまざまなシーンで利用できるバラエティー豊富な箱の受注生産が可能です。

弊社は大正12年(1923年)創業で100年の歴史があります。そんな歴史の中で、受け取った方が思わず笑顔になる箱作りを目指しております。パッケージにかかわるどのようなことでも、弊社へメールでご相談ください。

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